豚すくりーみんぐ。

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草野球: スライダーの握り3選。

今回は趣向を変えて、草野球のネタで記事を書こうと思います。
草野球と言っても、オッサン/ジーサンの地域交流的な娯楽を前提としており、あくまで健康維持や楽しむ事が目的となります。

その記事の内容ですが、草野球の変化球の中で最も使用率が高く、最初に覚える変化球として好適と言われる「スライダー」の握りについて、です。
スライダーは利き手と逆方向に曲がる変化球で、握りや投げ方によって横の変化量や落差も様々です。
まずは4シーム(ストレート)、次にスライダーを習得し、草野球やキャッチボールをより楽しんで頂きたいと思います。

目次

  1. 代表的なスライダーの握り
    1. 標準握り
    2. ツーシーム握り
    3. 縦スラ握り
  2. おわりに



代表的なスライダーの握り

スライダーはチェンジアップ程ではないものの、多様な握りがあります。
今回はその中でも、代表的な3パターンの握りを紹介します。
とりあえず、以下の握りを試してみて、自分なりの握りにアレンジしていっても良いと思います。

標準握り

野球の教科書に載っている、標準的な握りです。
最も人口の多いスリークオーターではこの握りが多い印象だし、サイドスローでも多いと思います。

標準的なスライダーの握り。

4シーム(ストレート)の握りから、人差し指と中指を外側にずらし、中指を縫い目に掛ける。
人差し指と中指は揃え、ストレートと同じ腕の振りで、中指に力を入れてリリースする。

スリークオーターの場合はリリース時に腕を内旋させながら、ボールの外側から圧を掛けていく感じでしょうか(個人的に)。
サイドスローでは腕の振りの関係上、特に捻るような動作を必要とせず、ストレートと同様の投げ方でスライダー回転が掛かるようです。

ツーシーム握り

このツーシームに近い握りのスライダーは、特にアンダースローの印象が強いです。
むしろ草野球では、アンダースロー以外で見る機会がほとんどない握りかもしれない。

ツーシームに近いスライダーの握り。

一般的なツーシームの握りから、人差し指と中指を縫い目の内側に掛ける。
親指は縫い目に掛けず、やや中指の下側で支える。

アンダースローのスライダーは、ボールの下側を擦るようなリリースが一般的だと思いますが、この握りは先述の「標準握り」より抜けにくく、回転を掛けやすいです。

一般的なアンダースローでの、手の平を上に向けたスライダーのリリース例。

ちなみに、このリリースでは手首を立てた方が曲がるらしいですが、立てる程カーブに近づき、区別しにくくなるようです。

縦スラ握り

一般的な「縦スライダー」の握りです。
草野球での縦スライダーは、主にオーバースローフォークボールを投げられない場合、頼れる「落ちる球」になります。
確かにフォークボールに比べ暴投が少なく、負担も少ないと思われます。

一般的な縦スライダーの握り。

先述のツーシーム握りを90度回したような向きで、人差し指と中指を揃えて縫い目に掛ける。
親指は中指の対角下に置き、縫い目に掛けて支える。
リリースは縫い目に掛けた中指で(下方向に)引っ掻くイメージ、との事。

余談ですが、MLBでも流行している?「スラッター」と言う球種があります。
ストレートの軌道から急激に落ちる、ストレートとカットボールの中間、縦のカットボール、などと表現されるスライダー系の変化球です。
その握りは縦スライダーに近いとの事です(リリースはストレートと縦スライダーの中間?)。
この縦スライダーの握りから試行錯誤すれば、所謂スラッターを投げられるかもしれないですね。


おわりに

スライダーはフォークボールやシンカーなどと比べて習得→実戦投入しやすく、草野球では4シーム(ストレート)とスライダーだけ、と言う投手も珍しくないでしょう。
また、スライダーを多投するプロは故障が多いとも言われますが、娯楽レベルでキレや変化量を追求しなければ、安全に投げられる球種だと思われます。
我々は「遊び」なので、くれぐれも無理をしない事が重要です。