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草野球: シンカー/チェンジアップの握り5選。

今回の記事も草野球の変化球ネタですが、

buta-screaming.hatenablog.jp

以前書いたスラーダーに続き、シンカー/チェンジアップを取り上げます。

娯楽目的の草野球では、4シーム(ストレート)とスライダーだけ、と言う例は珍しくないです。
しかし、右投(左投) vs 左打(右打)で打たれまくったり、限界を感じて球種のバリエーションを増やそうとする人は多いでしょう。

そこで、スライダーの次に習得を目指す変化球としては、スライダーと反対に曲がる球種が有力候補になるハズ。
そうなると、サイド/アンダースローの場合はシンカー、上投げでシンカーが投げ難い場合は(近い動きをする)チェンジアップ、が一般的かと思われます。
早速、これらの変化球の握りを確認していきましょう。

目次

  1. シンカーの握り
    1. ツーシーム握り
  2. チェンジアップの握り4選
    1. サークルチェンジ
    2. サークルチェンジ(改)
    3. スプリットチェンジ
    4. バルカンチェンジ
  3. おわりに



シンカーの握り

シンカーは利き手方向に曲がりながら落ちる変化球で、一般的にオーバースローでは負担が大きく投げにくいとされ、サイド/アンダースローでは投げやすく主力に据える人が多い球種です。
シンカーの握りは多種多様であり、その性質もストレートの球速に近いものから、遅く変化量の大きなものまであります。
しかしながら、筆者は1種類の握りしか知らないので、詳しく知りたい場合は他サイトを参考にして下さい。

ツーシーム握り

シンカーの握りは多々あるものの、サイド/アンダースローで多いと思われる握り。
指が短い、中指と薬指の間が開かずボールを挟めない、と言った人にも向いていると思われます。

ツーシームに近いシンカーの握り。

(アンダースローに多い)ツーシーム握りのスライダーに似ているが、人差し指と中指を縫い目の外側に掛ける点が異なる。
親指の位置も人差し指の下側に移動して支え、薬指は(折り曲げて)添える(結果として中指と薬指の間が開く)。

リリースの感覚は少し特殊で、ボールの上部を人差し指→中指の順に転がす。
縫い目に掛かった中指、でトップスピンを掛けるように振り抜く。
そのようなイメージで投げた結果、リリース時に手の甲が上を向く形になる。

一般的なサイド/アンダースローでの、手の甲を上に向けたシンカーのリリース。(

この投げ方は、手の甲の傾き具合や握りの深さ、親指の位置を調整する事で、球速や変化量や落差が変わってくるらしいですね…。


チェンジアップの握り4選

チェンジアップは一般に、ストレートと同じ腕の振りで遅い球を投げ、打者のタイミングを狂わす目的の変化球とされ、シンカー以上に多種多様な握りが存在します。
パームボールもチェンジアップに分類されるようですね。
また、チェンジアップはフォークやスプリットよりも負担が少ないとされ、「落ちる球」としても利用されます。

チェンジアップの一般的な握りとして紹介される「鷲掴み(中指と薬指で4シームを握るイメージ)」は、ストレートとの球速差で奥行を出すタイプですが、そもそもストレートの球速がそれなりでないと、あまり効果が無いとの事。
そこで今回紹介するのは「落ちる球」としてのチェンジアップ、特にシンカーの軌道に近い(利き手方向に曲がりながら落ちる)タイプの握りをピックアップしてみます。

サークルチェンジ

サークルチェンジは(親指と人差し指で輪を作る事から)別名OKボールとも言われ、一般的な鷲掴み系のチェンジアップに比べ、利き手方向に曲がりながら落ちる事で知られます。
握りのパターンは複数あり、今回のものはその一例にすぎません。

サークルチェンジの握りの例、指3本を開いたパターン。

写真の握りは中指〜小指を開いたパターンで、それらの指で転がしながらトップスピンを掛け、シンカー的な変化を狙いやすいと思われます。
ただ、慣れないとスッポ抜けが多く、筆者は小指の根本を少し曲げて支える形にしています(それでも不安定で使い物にならない)。
また、抜けずに投げる事はできても、制球が難しい部類の球種なのは間違いないでしょう。

サークルチェンジ(改)

サークルチェンジの亜種で、中指と親指で輪(サークル)を作るように握るパターンです。
主にサイド/アンダースロー向けとされ、一般的なサークルチェンジの握りで抜けやすい場合に検討する人が多いでしょう。

サイド/アンダースロー向けと言われる、人差し指を使用しないタイプの握り。

親指と中指を縫い目に掛けて保持し、人差し指は浮かせて使用しない
薬指と小指は縫い目に掛けず、添える程度にする。

これはあくまで憶測ですが、大抵の人は人差し指よりも中指が長く、力も強い。
力の入る親指と中指を縫い目に掛けて保持する事で、よりスッポ抜けし難く、コントロールしやすいのでは?と思います。

スプリットチェンジ

近年、(主に上投げの人が使うイメージですが)スプリットチェンジと言う球種名を耳にする機会が増えたような気がします。
このチェンジアップはスプリットよりも負担が少なく、利き手方向に少し曲がりながら落ちる傾向があり、サークルチェンジよりも制球が安定しやすいと語る人が多いです。

スプリットチェンジの例、一般的なスプリットの握りに薬指と小指を添えたパターン。

スプリットチェンジの握りは(現時点で)情報が少なく、正直なところ筆者は標準的な握りが分かりません。
とあるWEBサイトの解説で、「スプリットの握りで薬指と小指も添える」とあったので、写真の握りがそれを再現したものです。
人によっては、(ボールが)4シームの向きでスプリットの握り(+薬指と小指)をする場合もあり、チェンジアップ系の例に漏れず一貫性は無いようです。
リリースに関しても未知の部分が多く、試行錯誤するのに好適な球種でもあるでしょう。

バルカンチェンジ

バルカンチェンジはチェンジアップに分類され、中指と薬指でボールを挟むタイプの握りです。
上から投げる場合は、スプリットのように「速度があって落ちる球」と言う認識らしいです。
フォークボールで握力の低下が気になる人が採用する例もあるのだとか…。
ちなみに、この握りで内旋気味に、中指と薬指の間から抜くようにリリースするとシンカー的な動きになるようですね。

(まともに握れていないが)バルカンチェンジの握り(イメージ)。

はじめに断っておくと、筆者の例(写真)が正しく握られているのか自信がない(この握りは非常に辛い)。
ボールの縫い目が細くなった箇所を、中指と薬指を広げて挟む。
小指と人差し指は、それぞれ薬指と中指に揃え、親指は薬指と中指の真下で二等辺三角形になる位置に置く(縫い目に掛かった方が良い?)。
この状態で、中指と薬指でフォーク/スプリットを投げるようなイメージでリリースする。

一説には、この握りは「中指と薬指で握るツーシーム」であり、一般的な遅いシンカーよりも、ストレートに近い球速で変化の小さいシンカーでもあるのだとか。
また、サークルチェンジの変形版みたいな握りをバルカンチェンジと呼んでいる例もあります。

こちらもバルカンチェンジの握りらしい…。

この握りは指の形が少し複雑に見えるものの、個人的にはこちらの方がいくらかマシ。
いずれにしても、筆者にとっては辛い握りであり、無理をして試す必要性は感じないです。
バルカンチェンジは指の長い人、関節の柔らかい人向けの握りなのでしょう。


おわりに

変化球に限らず、使い物にならないモノを10個持つより、信頼性の高いモノを1つ持つ方が有益なのは周知の通りです。
また、(業務ではなく)趣味でやる場合は費やせる時間も短い為、その配分も考えないといけない。
草野球ではバッティングや守備練習もあるので、投球は4シーム(ストレート)とスライダーのみに絞って練習→実戦投入、コレは理に適っていると言えるでしょう。

しかしながら、スライダーの次の変化球としてシンカー(もしくは類似する軌道のチェンジアップ)を習得する価値は大きいと思うのです。
(右投の場合)右打者にとってはゴロを打たされる球、左打者にとっては外角に逃げる球、が追加されるのです。
サイド/アンダースローの場合は、貴重な落ちる球でもあります。
持ち球にシンカー系が加われば、ストレート+スライダーのみの場合と比べ、一気に手強い存在になる事は確実です。
確かに、スライダーに比べて制球が難しいなど難易度は高めですが、モチベーションを上げる為に据える目標としては最適でしょう。