豚すくりーみんぐ。

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ギター塗装: レリック加工の賛否について。

今回の話題は「ギターのレリック加工の賛否」について、です。
内容が薄いので、雑記形式で書いていきます。

ギターのレリック加工とは、使い込んだ外観を人為的に再現する事を指します。
このレリック加工の話題は議論が白熱しやすく、傍観していると面白いものです。
そして、彼らを観察していると、以下の3タイプに分類されるようです。

  • タイプ1: レリック賛成派
  • タイプ2: レリック反対派
  • タイプ3: レリック加工反対派


タイプ1の賛成派と、タイプ2の反対派は分かりやすいですね。
ザックリ言うと、外観のダメージを「付加価値」と捉えるか or 「減額案件」と捉えるか、の違いです。

タイプ1の賛成派は、ビンテージで経年劣化した物、実際に使い込んで傷んだ物、人為的にレリック加工した物。
経緯は何であれ、ボロボロになったギターを愛せるタイプです。
粗大ゴミのようなギターを、「歴戦の勲章」と呼んでリスペクトしたり、芸術品のように扱う傾向があります。
また、ポリ塗装よりラッカー塗装を好む人が多いんじゃないかな…。

タイプ2の反対派は真逆で、ギターの外観は新品に近いほど良しとし、傷付く事が大嫌いです。
また、デリケートなラッカー塗装やオイルフィニッシュを嫌う傾向があります。
彼らはジャンク屋の店員に近い視点でギターを評価する為、経緯を問わず外観のダメージは減額案件となります。
これは、ギターを例外なく工業製品(家電などと同様)として考えている為です。
身も蓋も無く言うと、高級F社やG社のビンテージもPLAYTECHのジャンクも、外観がボロボロなら等しく粗大ゴミ扱いします。

そして、タイプ3のレリック加工反対派
これは、ビンテージの経年劣化や使い込んだ事によるダメージは許せるが、人為的なレリック加工は邪道である、と言うタイプ。
要は加工していなければ、ピカピカでもボロボロでも構わないみたいです。
その為、実際にギターを使っていて塗装やパーツにダメージが出ても、修理や交換はしない…、前述のレリック反対派との違いですね。
このタイプの人は実際に会った事がないので、比較的珍しいんじゃないかな。

さて、読者諸氏はどのタイプでしょうか?
ちなみに筆者はタイプ2のレリック否定派です。

確かに、ビンテージor新品を問わず、ボロいギターを見ると「気の毒な個体だ、もっと大事に使ってもらえなかったのか?」とか考えるし、単純に新品に近い外観が好きで、その状態を保つべく努めているのですね。
また、塗装のダメージは減額案件なのに、新品のギターを時間と労力をかけて破壊し、その手数料を本体価格に転嫁するなんて正気じゃない!って思うのです。

まぁ、レリック賛成派とは解り合えない事を知っているし、否定するつもりもない…。
でも、貸りたギターを「カッコよくした」とか、「渾身の作だ」とか言って勝手にレリック加工するのはやめていただきたい(笑。
それが善意と分かっていても、価値観が違えば許せない事だってあるのですよ。
何より、一般人は塗装を元に戻す技術も設備も持ち合わせていないのだから…。