今回もギターの配線に関する話題…。
客観的には大した事ないけど、筆者にとっては複雑な部類に入る配線です。
それが「シリーズ/パラレル切り替え」なのですね。
シリーズはハムバッカーの2つのコイルを直列で繋げる方法で、一般的に出力が高く太い音が得られる「標準的なハムバッカー」のイメージ。
一方、パラレル(並列)は2つのコイルのHOT同士、COLD同士を繋いで同時に鳴らす「ストラトのハーフトーン的な」イメージでしょう。
パラレルの方が出力が落ちてスッキリした印象になりますが、単発のコイルタップよりパワフルで、ノイズキャンセル効果も得られる点が魅力ですね。
この方法を採用する事で、シリーズ=歪み専用、パラレル=クリーン専用、みたいな使い分けができるようになりますよ。
この図では、6pinのOn-Onスイッチ版と、スイッチ付きポット版を両方載せています。
おそらく、後者の方が採用例は多いと思われます。
個人的に、この配線の真価は「1H 1vol(スイッチ付きポット)の構成」で発揮されると考えています。
筆者は昔、SHレイアウト(厳密にはSSHのセンター廃止)で、S=クリーン専用、H=歪み専用、これをOn-Onトグルスイッチで切り替える方法を採用していましたが、シリーズ / パラレル切り替えを利用すれば1H 1volで同等の使い方ができるのです。
筆者は中学生の頃からギターの好みが大きく変わっておらず、パーツの点数は少ない程良いと考えています。
当時からの夢のギターの構想は(細かい部分を除くと)、ストラトシェイプの24F仕様、1H 1volでFloyd Rose、と言うものであり、おそらく既製品では存在しません。
もし、この先オーダー等で作る機会が訪れたなら、前述の仕様にシリーズ / パラレル切り替え(スイッチ付きポット)の機能を加え、ピックアップはSeymour Duncanの78 ModelかPearly Gates(いずれもTB仕様)を乗せたいと思っています。
まぁ、あり得ない夢物語りだけど…、妄想するだけなら自由です。