豚すくりーみんぐ。

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ギター弦: エリクサーNANOWEBとOPTIWEBの違い。

今回の記事はギター弦です。
筆者の場合は「認知症予防の脳トレ」目的でギターを弄っているので、並みの素人よりも弦について語るほど弾き込んでいないのも事実ですが…。
1年ぶりに弦を張り替えたのでレビューを書いてみようと思いました。

目次

  1. コーティング弦市場の覇権ブランド: Elixir
    1. NANOWEB
    2. OPTIWEB
  2. おわりに



コーティング弦市場の覇権ブランド: Elixir

近年、通常のギター弦は価格が高騰しており、維持費の問題でコーティング弦に乗り換える人が増えているようです。
コーティング弦は通常弦(非コーティング弦)から乗り換えた際の違和感こそあれど長寿命な為、初期投資は高いがランニングコストが安い、結果としてコスパが良い!という事になります。
まさに、筆者のような低所得者層や学生に向いた製品と言えるでしょう。
ただし、エリクサー弦は偽物が多数流通しているので、オークションやフリマ系を避け、信頼できる販売店から購入する事をオススメします。

エリクサー弦、NANOWEB(オレンジ)、OPTIWEB(緑)。

そのコーティング弦、中でも一強とも呼べる知名度とシェアを誇るのがエリクサーで、日本国内で主に流通しているのがNANOWEBとOPTIWEBです。
ここ数年で両方とも使用してみたので、それぞれを比較しながら所感を書いていきます。

※筆者はミュージシャンや楽器業界関係者ではないので、専門的な内容ではありません。

NANOWEB

NANOWEBは長年、コーティング弦の代名詞として、使用人口、流通量共に多い定番商品です。
コーティングを施した巻弦、独自のAnti-Rustプレーン弦、で構成され、錆びない!切れない!音が(ほとんど)変わらない!と三拍子揃った魔法の弦です。
本銘柄を工場出荷時に張っている楽器メーカーも多いらしい…。



NANOWEBはダダリオやアーニーボールのような通常弦に比べ、テンション(感)が強い事で知られ、好みが分かれる部分でもあります。
エリクサーのような硬い弦は、チョーキングが辛い反面、ピッキングが安定しやすい、と言う意見もあります。
ちなみに、エリクサーは08-38のゲージが用意されていない(2024/02現在)為、09-42で厳しい場合の逃げ道はないのですね…。

NANOWEBはコーティング弦特有の「滑りすぎる手触り」や「強いテンション感」と言ったクセがあるものの、慣れで解決できる人も多いようです。
このクセを許容できるなら、圧倒的な長寿命によるコスパの恩恵を受けられる製品と言えるでしょう。

OPTIWEB

OPTIWEBはNANOWEBよりも後発で、巻弦のコーティングがNANOWEBよりも薄く、そして毛羽立ちにくくなっています。
まぁ、筆者はポリアセタール素材のピックばかり使っているので、金属やカーボンナイロンの場合はどうなるか分かりませんが…、他社との格の違いを見せつけるかのようなコーティング技術と言えるでしょう。
そしてプレーン弦はNANOWEBと共通のAnti-Rust弦、他社はコレと防錆性で勝負できるプレーン弦を作れないし、そこがコーティング弦市場の覇権ブランドたる理由でもあるのです。
一言で言うなら、文明の超兵器です。

1年張ってもツルツル、ピカピカのOPTIWEB。圧巻の無敵っぷり。

個人的にNANOWEBとテンション感や手触りは変わらず、音の違いも気付かなかったです。
また、コーティングの厚さによる、目立った寿命の差も無い(1年張ってもピカピカ)ようです。
OPTIWEBは単純に、コーティングが毛羽立ちにくくなった分、価格が盛られている、程度の認識ですね。
あと、人気商品故かもしれないですが、定番と言われながらも09-42は欠品が多い気がする…。



一応、筆者よりギターに詳しい知人によると、「NANOWEBの方が低域が出る」とか、「OPTIWEBの方が落ち着いた音」と言った評価がありました。
でも、我々素人のレベルの耳では、ブラインドテストで当てられる人は居ないと思われます。


おわりに

エリクサーの寿命に関しては諸説ありますが、1年張りっぱなしでも、使用後乾拭き(フィンガーイーズ等不使用)のみでピカピカな状態を保っています。
音に拘るミュージシャンでもない限り、錆びていない弦は交換したくない、そんな心理が働きます。
エリクサーは通常弦に比べ、交換するタイミングが分かりにくい弦と言えるでしょう。

指板クリーニングのタイミングで交換!?

筆者はメイプル指板のギターを買わない(フレット打ち替えの際に塗装の追加料金が掛かる為)ので、1年に1回は指板クリーニング→オイルで保湿をやりたくなります。
1日の使用時間が短くとも、1年も使っているとけっこう汚れているのです。
そして、今回1年張って指板クリーニングの為に思いっきり弦を緩めると、戻す際にチューニングが全く合わない状態になりました。
表面が錆びていなくても、芯線は伸びているようなので、流石のエリクサーでも寿命は1年が限度なのかな?と思いました。
まぁ、値上がりしても1セット2000円、1年使えば1ヶ月あたり166円…、3セットパックならもっと安い。
やはりエリクサーは庶民の味方のようです。